ポジションペーパー:OBISとIPBES

Last updated on 水, 2013-02-27 11:58. Originally submitted by ward.appeltans on 2013-02-15 08:55.

Ocean Biogeographic Information System(OBIS)と生物多様性及び生態系サービスに関する政府間プラットフォーム(IPBES: Intergovernmental Platform on Biodiversity and Ecosystem Services IPBES

生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES: Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)の最初の公式のプレナリーセッションが2013 年 1 月 21 日から26 日にボンで開催されます。

 IPBESは、国際連合の 4 つの機関(UNESCO 国際連合教育科学文化機関、 UNEP 国際連合環境計画、 UNDP 国際連合開発計画、FAO 国際連合食糧農業機関)によって共同主催され、 90カ国に支持されています。事務局はボン(ドイツ)でホストされています。 IPBES は、気候変動に関するIPCCのように、生物多様性と生態系サービスに関する科学と政策の境界領域を橋渡しします。

 OBIS は、UNESCO の政府間海洋学委員会(IOC: Intergovernmental Oceanographic Commission)の下で運用され、海洋生物に関する世界最大の生物地理データベースを提供しています。OBIS は、IPBES に助言し、それを推進するための海洋生物多様性のデータと情報の流れ(観測からデータの集約、検証、解釈まで)を調整する上で重要な役割を果たすことができます。

 また、 OBIS は海からの視点によって地球規模生物多様性観測ネットワーク(GEO-BON: Group on Earth Observations-Biodiversity Observation Network)および地球規模生物多様性情報機構(GBIF: Global Biodiversity Information Facility)に貢献し、この協同関係を IPBES の中でさらに伸ばそうとしています。

 IPBESは、地方、地域、グローバルレベルで、歴史的およびリアルタイムに近いものの両方で、正確な種の観測データを必要としています。海洋生物多様性の評価において、OBISは、データ収集から統合、標準化、検証、解釈に至るデータと情報の流れを調整することによって、データと科学、政策決定のギャップを埋める上で重要な役割を果たすことができます。

IOC は以下について表明します:

 2009 年 6 月にパリにおける IOC Resolution XXV-4, the Ocean Biogeographic Information System (OBIS) において、IOC 加盟国は OBIS を IOCの国際海洋データ・情報交換システム(IODE: International Oceanographic Data and Information Exchange)のプログラムの一つとして採択し、これによって、持続可能な形で私たちの海の生物資源を管理するため、海洋生物の多様性と分布、量に関するオープンアクセスでグローバルなデータベースの重要性を認めました。

 OBIS (http://www.iobis.org) は、海洋の生物多様性に関する世界最大の(そして現在も成長し続けている)オンラインデータシステムを提供しています。現在のところ、OBIS には 1130 のデータセットが集約されており、Web を介して、極域から赤道、海の表面から最も深い海溝に至る範囲で得られた、バクテリアからクジラに至る 12 万件の海洋生物に関する 3 千 5 百万件の位置情報のある観測データが自由に利用できるようになっています。OBISの主な長所は、種の観測データを生息場所(深さ)と環境データ(例えば、塩分濃度、温度、酸素と栄養:硝酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩)と統合し、それを気候変動や環境影響調査のための重要な情報源とすることにあります。

 OBIS の重要な役割は国際的な水産、環境、生物多様性の問題に対処する、FAO、GEO-BON、GBIF および生物多様性条約(CBD: Convention on Biological Diversity)を含む(ただし、それらに限定されない)他の政府間および国際機関に貢献することにあり、海洋生物多様性に関するこの役割が IPBES をサポートするために、今後も継続・拡張されることを願っています。

 生物多様性条約第10回締約国会議(Decision COP10/29 パラグラフ 10及び35、 2010 年 10 月、名古屋)の決議においては、海洋の全生命の包括的かつアクセス可能なデータベースを更新し続け、海洋生物の分布と量のさらなる評価・地図化のため、OBIS のようなグローバルにネットワーク化された科学的な取り組みをさらに強化することが加盟国に対して要請されており、IOC/OBIS に対しては、利用可能な最善の海洋・沿岸の生物多様性データセットと地球規模、地域規模、地方規模における情報の可用性と共用性を高めることが要請されています。この文脈において、OBIS は広く研究者コミュニティによって利用され、2011 年、2012 年および 2013 年の地域レベルの一連のワークショップを通じて、生態学的及び生物学的に重要な海域(EBSA: Ecologically and Biologically Significant Areas)の特定のための科学的指標、データおよび情報の提供の上で重要な役割を果たしています。この事業は、 2010 年の名古屋における生物多様性条約締結国会議で合意されたように、2011 年から 2020 年における生物多様性条約の生物多様性のための戦略計画、特に 2020 年に沿岸及び海域の少なくとも 10 パーセントを保全し、持続的可能な形で管理するという愛知目標 11 の一環です。

OBIS is a project of:
IOC-UNESCO
IODE Sponsored by:
Martin International and Les Grands Explorateurs
With in-kind support from:
Marine Geospatial Ecology Lab, Duke University
Universidad Simón Bolívar Flanders Marine Institute

OBIS は海洋生物の多様性、分布、生息数の記録に取り組んでいます。 OBIS は Census of Marine Life(海洋生物センサス)のプロジェクトとして発足し、現在はユネスコの Intergovernmental Oceanographic Commission (IOC) のプログラム International Oceanographic Data and Information Exchange (IODE) に組み込まれています。